問題1
(出題論点)更新予定
問題2
(出題論点)更新予定
問題3
(出題論点)更新予定
問題4
(出題論点)更新予定
問題5
(出題論点)更新予定
(出題の趣旨)
連結財務諸表の作成過程においては、様々な検討場面があるが「企業集団を単一の組織 体とみなして、当該企業集団の財政状態等を総合的に報告する」という連結財務諸表の本 質を正しく理解しているか、またその理解を基本として各種の会計処理や開示への対応が 可能かを問う問題にした。計算の速さや複雑な計算パターンの習得、あるいは論述での定 義等の暗記力は求めていない。 各小問の出題の趣旨は、次のとおりである。
問題1は、連結、持分法それぞれの場合の開始仕訳や未実現利益の消去及びその実現等 について、税効果の処理も含めて理解を問う問題である。
問題2は、企業結合会計における取得ケースで、のれんの算定と償却、また被取得企業 の業績が悪い場合の、取得企業の、個別財務諸表での子会社株式減損処理と連結財務諸表 でののれん残高への影響についての理解に関する問題である。
問題3は、株式を 10%、40%、60%、80%と段階的に追加取得することにより、持分法 適用会社、連結子会社となっていく過程を経るが、持分法適用前や支配獲得後の追加取得 も含めて、各段階における連結処理の基本的な理解を問う問題である。
問題4は、持分法適用関連会社の業績が年を追うごとに悪化し、債務超過となった場合 の連結財務諸表における処理を問うている。連結財務諸表作成会社は、持分法適用関連会 社の債務超過分を、一定の条件下でどこまで負担すべきかに関する問題である。
問題5は、企業結合会計において、吸収合併が逆取得となる場合の会計処理の理解を問 うている。連結と個別で全く異なる処理となるが、その違いが整理されているか、また連結 処理の前提となる議決権比率の変化についての理解を問う問題である。
問題6は、連結財務諸表提出会社が関係会社の借入債務を保証している場合を例に、連 結財務諸表の構造や持分法との相違、偶発債務注記の目的等について、基本的な理解がで きているかを問う問題である。「企業集団を単一の組織体とみなして」の理解が確立されて いれば、解答は比較的容易なはずである。
問題7は、修正後発事象と開示後発事象の相違の理解、また連結決算日と子会社決算日 の3か月以内差異の場合の処理の理解を問うている。子会社決算日後で連結決算日前に火 災が発生した場合に当てはめて、正しい連結財務諸表の内容を説明できるかどうかを問う 問題である。
(試験委員)
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